竹口要作品


-about Kaname Takeguchi-

住宅街にある小さな工房、その名も「小箱」で作陶されている竹口要さん。
シャープな線のなかに優しさがうかぶ作品達です。

どの器も無駄な贅肉の無いファッションモデルのように、とても薄くて繊細です。
でも、磁器のようなひんやりした空気が無い。
「信楽の土っぽい器は好きなんです。温かみがありますから。
でも、使いやすいように、重々しい雰囲気を省いてきたんです。」と。

日常生活で酷使しても耐えられ、染みにくい器にするために、磁器質の粘土を多くブレンド。
薄く形作るだけでなく、ヘラを使いロクロ目を丁寧に消してスムースにしていく。
なめしや指で角を柔らかい曲線に変えていく。
土味を出すために、ペーパーをかけ、粘土の中のツブツブを見せる、、、

いろんな工夫の末、出来上がった作品達。
カップは、内側だって、つるん。
角が無く、滑らかです。
見た目に優しいだけでなく、洗い易い。

すべての器の、その形作りにものすごくこだわりがありそうです。
一つ一つ、気に入るまで、つきつめて轆轤をまわしていそうです。

「・・・・そうですね。例えば、ここはまっすぐじゃなくちゃいけないんです。
そして、これなんかは、このカーブじゃなきゃいけないんです。」

一点一点、納得がいくまでしっかり作られた作品達です。




竹口要

1973年 熊本県生まれ
1992−94年 信楽窯業試験場にて研修
1994−98年 岐阜県土岐市にて岸本謙仁氏に師事
1998−03年 蒲工房にてデザイン、制作
2004年 甲賀市甲南町にて築窯、独立