中村文夫−中工房



About Fumio Nakamura : 中村文夫


信楽で耐熱の器にこだわる中村文夫さん。
若いときに、メキシコで学んだ生活の器としての陶器が印象的だったようです。

より強く、より使いやすく、、、、
そんな思いから、独自に信楽の土を変化させています。
火に強く、そして、タワシでゴシゴシしても平気な器たち。
それは、釉薬にも秘密は隠されているから。

けれど、単に用を足す容器としてだけでなく、アートな部分も生きているところが、
中村さんの作品に惹かれる理由です。

信楽焼の特長である、土味。直火に耐えられるポットにも、鍋にも、お皿にも、素
朴な土味が残り、そして、ろくろ目が残り、手作りの優しさが溢れています。どれも
据わりがよく、ぽてっとした雰囲気に更に安心感を覚えます。

そんな器が生まれる陶房は、中村さんが自ら設計し、柱を組み立て、完成までを
一人で創り上げたログハウスです。中央に薪ストーブがあり、ロクロの前には大き
な窓。窓の外には緑の間を流れる川が見えます。

陶房で声を掛けても応答が無いときは、裏の畑をのぞきます。
麦藁帽子の中村さんが、
「なんか、欲しいもんある?」
と、声を掛けてくださいます。

自然の中での暮らしから生まれてくる、食事をうんと美味しくしてくる
こだわりの作品。
それが、中村さんの耐熱の器たちです。