古谷浩一



About Hirokazu Furutani : 古谷浩一


2008年秋の陶器祭。優しい器が並んでいるなぁーと、何度も立ち寄ったブースは、
古谷浩一、香織さんのお店でした。

信楽で粉引きの器といえば、古谷信男さんが有名です。
浩一さん、香織さんのお父様にあたります。
信男さんは、数年前にご病気をされて以来、作陶はできず、実質上、浩一さんが
陶房を継いでおられます。

偉大なるお父上の跡を継がれるというのは、どんなものなのでしょう?

浩一さんは、爽やかな笑顔で、いいものを残してもらっているありがたさと、
違いを出していくことの難しさなどを話してくださいました。

また、既に研究され、確立されたものがあるとはいえ、原料は日々変化していくので、
それに合わせた改良が必要で、その都度苦労があると。

そこには、浩一さんが、すでに整った恵まれた環境を得ていると同時に、
常に良いものを生み出さなければいけないという、厳しいプレッシャーを背負われている
ような気がしました。

器たちはといえば、
浩一さんが一番に気をつけている「使い易さ」が生きた作品達となっています。
若々しいセンスを入れながら、いつも使える、、、
そんな器です。

お父様に注意されることはありますか?と聞いてみると、
「作品ごとに、一言一言。一番よく言われるのは、重さですね。
こんなに口が薄くできとるのに、こんなに重いんか、と」
「師匠なんですね〜」
「師匠ですね〜」
でも、ご家族がとても仲睦まじい。
「好きな仕事だからでしょうね」
とニッコリ答えられる、浩一さんでした。